鍼灸のお灸とは
お灸とは中国で発明された長い歴史を持つ民間療法の一つです。日本には遣隋使や遣唐使によって日本に持ち込まれたと言われております。 ”もぐさ”と呼ばれる”ヨモギ”から精製される材料を適切な大きさに 丸め、火をつけ、体を温めたり、ツボを刺激するのがお灸です。数年前までは鍼灸などの東洋医学は化学的に証明されておりませんでしたが、現在では鍼灸も WHO から効果が認められている療法となっています 。
お灸の材料
古くからお灸には”もぐさ”と呼ばれる”乾燥させたヨモギの葉の絨毛”を 使用しています。もぐさは、万能薬として名高く 様々な薬効成分(健 胃・利尿・解熱・止血など)が含まれています。ヨモギは、日本では 草餅などに使われたり、ヨーロッパの方では”ハーブの女王”と呼ばれています。近年では薬局などでも自宅で使用できるお灸も販売されており、市販品の灸を使用する鍼灸院様も少なくありません。当院では、昔からの方法で一つ一つもぐさを丸めてお灸をさせて頂きます。 市販品のお灸は一定の温度でのお灸になりますので個人によっては熱い・物足りないなどと感じる方々もいらっしゃいます。当院では、皆様の症状にあったサイズのもぐさ・温度でお灸をさせて頂きます 。
お灸の効果
温熱効果で免疫力アップ
身体への温熱刺激で血管やリンパ節・筋肉などが刺激され、細胞の活性化や免疫力の向上、リンパや血行を改善させます。リンパや血行を改善する事で、むくみの改善や充血・貧血を調整し炎症を和らげる効果も期待できます 。
経穴(ツボ)を刺激
人間には経絡と呼ばれるエネルギーの通路が全身にめぐっています。 経穴(ツボ)は経絡上の要所にあり体表との開口部と考えられており、 鍼、灸で刺激を与えることで体調の調整、諸症状の緩和を図れるとするものであります。この経穴(ツボ )を刺激することで、冷え性や肩こり、腰痛、目の疲れ、むくみ、ストレス、不眠などといった身体の 様々な症状の改善が期待されます 。
リラクゼーション効果
お灸で使用する”もぐさ”には”シオネール”という精油成分が含まれています。シオネールには消毒・鎮痛・鎮静効果があり、お灸を通じて体の内部に浸透し痛みを和らげる効果が期待できます。お灸から出る煙にもシオネールが含まれており、お灸の香りでリラックス効果も期待できます。
当院のお灸のよくあるご質問
熱くありません。勿論、火傷などもしません。米粒の半分ぐらいの艾で施術者の指で温度調節させて頂きますので安心してご来院してください。
ご安心下さい、お灸の痕は残りません。心地よい感覚が得られる程の温熱刺激ですので火傷をしてしまう程の熱感を患者様に与える事はございません。
身体に温かい刺激を与えることで、筋肉や血管、リンパ節が刺激され細胞が活性化される事により免疫効果などが上がります。
お灸に使われる艾はヨモギの葉から作られ、このヨモギの香りには人の心を落ち着かせるアロマテラピー効果があると言われています。
施術者も温度管理には十分気をつけておりますが決して我慢はしないで下さい。薬と同様、多く服用すれば効果があると言う訳ではないのと同じく、熱ければよく効くという訳でもありません。
他のよくあるご質問は各ページでご紹介しております。